カラオケでよくある「ロングトーン息切れ現象」。

私もカラオケをする中で、ロングトーンが続けられず聴き心地が悪くなったり、採点の減点対象となってしまい、日々解決策を模索しています。
具体的な曲名を挙げると、私はいまVaundyさんの『怪獣の花唄』を練習しています。
点数自体は精密採点Aiで97.337点とかなり自信があるのですが、ラスサビの「怪獣のうたぁ~♪」のロングトーンが続かず、途中で切れたり、息継ぎをして無理やりつなげたりしています。

そのため点数は高いが他人に聴かせられるクオリティではないという微妙な立ち位置となっています。
ロングトーンをバシッと決められないと聴き心地が悪いですし、採点で重要な「安定性」の項目が減点になってしまいます。

そこで今回の記事では、日ごろロングトーン上達に向けて練習している私が、「息切れしないロングトーンの出し方」について効果的な練習方法をまとめました。
この記事を読めば、あなたのロングトーンは最後まで途切れなくなり、採点での減点を防いで高得点を狙えるようになるはずです。
ぜひ最後までお読みください。
1.ロングトーンが続かない原因は肺活量…じゃない!?
ロングトーンが続かない最大の原因は「肺活量が少ないから」と思われがちです。
しかしこれは大きな勘違いで、実は肺活量とロングトーンの息切れは直接関係ありません。

例えば、日本を代表するロックシンガーであるB’zの稲葉さんは果てしない肺活量がありそうなものですが、実は本人曰く同年代の平均よりも少し上くらいで、怪物級ではないそうです。
また、普段から水泳やマラソンをしていて肺活量が多い人でも、歌うと息切れになる人は多いです。
ではロングトーンが続かない本当の原因は何なのでしょうか?

それは「吸った息が効率よく声に変換されていないこと」にあります。
そして吸った息を効率よく声に変換するには、以下の3つの重要な要素があります。
- 声門の閉じ方
- 息の吐き残し
- 喉の力み
一つずつ解説していきましょう。
① 声門の閉じ方

声門とは声帯のスキマのことです。
声門が広すぎると、例えば出口の広いペットボトルのようにドボドボと息が漏れ出てしまいます。
そもそも声は声帯が絶妙に触れ合うことで音程を調整しているので、声帯どうしが全く離れてしまうと、声ではなく息が出ていくだけです。
試しに寒いときに手に「ハ~ッ」とするように吐いてみてください。
すぐに息が止まってしまいますよね?

これはまさに声門が広がっているからで、こんな状態でロングトーンが続くとは考えづらいですよね。
つまり息を効率的に声に変えるには、まず声門の閉じ方を意識する必要があるということです。
② 息の吐き残し
ロングトーンに備えるには、その前に深く息を吸う必要があります。
そして深く息を吸うためには、しっかり息を吐ききる必要があります。
深呼吸をしてゆっくりと肺の中の空気を限界まで吐き出してみてください。
その反動で勝手に空気が肺の中に入ってくると思います。
歌っている時も同じで、しっかり息を出し切れていない状態で息を吸うと、浅い呼吸になってしまい、その次のフレーズがロングトーンの場合息切れを起こします。
こうならないためにも、各フレーズごとにしっかり息を出し切りながら、次のフレーズではまたたっぷりと肺に空気が入った状態で歌い始めるのが理想です。
③ 喉の力み
当たり前ではありますが、喉に力が入っていると上手に歌えません。

これは喉に力が入ることで息の流れがせき止められ、上手く声に変換されないからです。
ロングトーンに限った話ではありませんが、基本的に歌において力は必要ありません。
高音域を発声するときはもちろん、ビブラートやこぶしなどの表現技法を使う時も、脱力していることが必須条件となります。
プロの歌手が感情を込めて苦しそうに歌っている時がありますが、あれは言わば演技のようなもので、実際の喉は脱力して効率良く発声しています。
そうでなければ2~3時間のライブやコンサートを喉を枯らさずに歌えないですよね?

歌には力は必要無いと覚えておきましょう。
2.息を効率的に使うコツ2選
では効率良く息を使うためにはどうすればいいのでしょうか?
そのコツの一つが、呼吸する際の姿勢です。
まず正しい姿勢としては、足を肩幅に開き、アゴを引き、重心を足の裏全体に乗せるのが理想です。
イメージとしては身長測定の際の姿勢でしょうか。

これにより自然と背筋が伸び、腹筋を使いやすい状態になります。
もちろんカラオケでは座って歌うことも多いですが、上半身だけでも理想の姿勢を意識するだけで、少し歌いやすくなることを実感できるはずです。
歌手の広瀬香美さん曰く、座って歌う際は”おしりの穴”をギュッと締めるように力を入れて歌うと良いそうです。
確かに座った状態でおしりに力を入れると、腹筋にも力が入り、自然と歌いやすくなります。
正しい姿勢と併せて、全身をリラックスさせることも忘れないようにしましょう。

まず肩はストンと落として力を抜きましょう。
また、歌っていると首周りに力が入ってきて喉の力みにつながることがあります。
その場合は首を左右に曲げたり、ぐるっと一周させましょう。
いずれにしても、可能であればカラオケの前にストレッチをしてから歌うのが理想です。
ボイストレーニングのレッスンでも、まずは身体のストレッチから始まり、発声練習、それから曲の練習に入ることが多いです。
カラオケもスポーツと同じくウォーミングアップがとても重要になるので、時間が許す限りしっかりとストレッチしてから望みましょう。
3.ロングトーンの時はとにかくお腹を意識する
さて、歌うときの姿勢が分かったら、より細かい部分に意識を向けましょう。
それはお腹です。

歌にとって腹式呼吸が重要なのは知っている人も多いでしょう。
腹式呼吸とは、息を吸う時にお腹を膨らませ、吐くときにお腹を凹ませる呼吸法です。
腹式呼吸のメリットは、深い呼吸ができることです。
深い呼吸ができるということは、より長く発声できるということなので、ロングトーンの必須条件とも言えます。
また、腹式呼吸をするときは「丹田」を意識しましょう。
丹田とはおへその下あたりを指し、ここから空気が上に向かって流れていることを意識することで、喉に余計な力が入ることを防ぎます。

先ほど広瀬香美さんのアドバイスにもあったおしりに力を入れることも、丹田を意識する方法の一つです。
丹田を意識しながら、2~3メートル先に向かって歌うようにすれば、声がスパーンと前に飛び、力強い発声が可能になります。
4.ロングトーンを成功させるポイント3選
カラオケの採点でロングトーンは貴重な得点源です。
そしていざ本番でロングトーンを成功させるには、3つ押さえておくべきポイントがあります。
- ブレス(息を吸う位置)を知っておく
- 息を吸う前にしっかりと息を吐き切る
- 呼吸のとき鼻と口を使い分ける
一つずつ見ていきましょう。
① ブレス(息を吸う位置)を知っておく
あまりしっかりと意識をしたことは無いかもしれませんが、あらかじめブレスのタイミングを把握しておくことで、長いフレーズやロングトーンで焦ることがなくなります。
ブレスのタイミングを知るには原曲をしっかり聴きこむことが大事です。
その上で歌詞カードを用意し、息を吸う位置にV記号などをつけるとよいでしょう。

例えば『怪獣の花唄』のラスサビの場合、
そんな夜に歌う V 怪獣の歌~♪
という感じです。
曲を聴きこむことは音程を取るうえでも大事なことなので、ぜひ試してみてください。
② 息を吸う前にしっかりと息を吐き切る
先ほども上で書きましたが、次のブレスのタイミングまでにしっかりと息を吐き切ることが重要になります。
息を吐き切ると自動的に身体が息を吸おうとしますし、中途半端に肺に息が残っている状態で息を吸うと浅い呼吸になるので、しっかり吐き切りましょう。

歌詞カードにつけたV記号を参考にしながら、ブレスのタイミングを計ってください。
③ 呼吸のとき鼻と口を使い分ける
あなたは息を吸うとき、鼻から吸うか口から吸うか使い分けていますか?
それぞれにメリットがあるので、場合によって使い分けてください。
鼻から吸うメリット
フレーズとフレーズの間が短いとき、瞬発的なブレスをしたい場合は鼻から吸うのがオススメです。
また、鼻から吸うことで自然と腹式呼吸になりやすく、喉も乾燥しにくいというメリットがあります。
口から吸うメリット
間奏明けなど、比較的ブレスまでに余裕があるときは口から吸うのが有効です。
一度に大量に息を吸うことができるので、次のフレーズで音程が安定したり、ロングトーンをより伸ばすことも可能になります。
しかしあまり力強く吸うと喉の力みにつながるので注意が必要です。
5.自宅でできる!ロングトーン改善トレーニング3選
ではここまで説明した内容を踏まえて、自宅でできる効果的な練習方法を3つ紹介しておきます。
- リップロール
- ストロー練習
- ハミング練習
一つずつ見ていきましょう。
① リップロール

リップロールとは、唇を閉じた状態で息を吐き、プルプルと震わせる練習方法です。
無駄に息を消費することなく、適正な量で吐き出す練習になります。
また、喉に力が入りにくいというメリットもあります。
このリップロールを様々な音程に合わせて行うことで、息の使い方と併せて、低音から高音までつなぐミックスボイスの練習にもなります。
参考に、普段私が練習で使用しているスケール動画を載せておきますので、これに合わせてリップロールしてみてください。
ちなみに音程が上がるほどに息がとぎれとぎれになったり、唇が震えなくなりますが、最初はそれでもかまわないのでできるだけ力を抜いて練習してみてください。
何度も練習していると徐々にできるようになります。
② ストロー練習
こちらはより息を吐くことに特化した練習です。

ストローを咥えてできる限り息を細く長く吐き続けることで、息の流れが一定になっているかどうかを確認することができます。
これは普段の練習というよりは、歌う前のウォーミングアップに適しています。
方法としては、ペットボトルに半分ほど水を入れ、そこにストローを挿してブクブクと息を吐き続けます。
サカナクションのボーカルである山口一郎さんもYouTubeで紹介している方法です!
③ ハミング練習

ハミングもリップロールに近い練習方法ですが、口は閉じた状態で、鼻の方に声を響かせる練習となります。
鼻から抜けるように「ン~」と発声することで、息に声が乗る感覚を養うことができ、いわゆる鼻腔共鳴が可能となります。
鼻腔共鳴ができるようになると、無理に大声を出さずとも声を響かせることができますし、高音域が楽に発声できるようになります。
ちなみに過去に『千鳥の鬼レンチャン』でササキオサムさんが披露した「パフィーチーク」という発声方法もこれに近い練習方法です。
パフィーチークについては下の記事でまとめているのでぜひ参考にしてください。
ちなみに…
ちなみに息を吐く練習だけでなく、息を吸う練習も有効です。
負荷をかけて息を吸う練習をすることで自然と腹式呼吸ができるようになり、フレーズ間のブレスをスピーディーに行うことができます。
私はこの練習に「パワーブリーズ」というボイトレグッズを活用しています。

パワーブリーズは息を吸う時に負荷をかけることで呼吸筋を鍛え、自然と腹式呼吸ができるようになるトレーニング器具です。
もともとマラソンや水泳といったスポーツをたしなむ人用の器具ではありますが、B’zの稲葉さんを始めミュージシャンも愛用していることもあり、ボイトレグッズとしても普及しています。
私も最近導入し、すでに3か月ほどトレーニングをしていますが、日常生活的には息切れが少なくなり、カラオケ的にはブレスが強化されていると感じています。
イメージとしては『NARUTO』のロック・リーが中忍試験の時に重りを外したときのように、息を吸う時の瞬発力が上がりました。(分かる人は同世代)
1日2回30呼吸でいいので手軽に続けられるのがメリットです。
気になる方はぜひチェックしてみてください。

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まとめ

今回の記事では息切れしないロングトーンのコツを紹介しました。
ロングトーンが続かない原因は以下の3つの要素が関係していましたね。
- 声門の閉じ方
- 息の吐き残し
- 喉の力み
そしてロングトーンを成功させるコツも3つありました。
- ブレス(息を吸う位置)を知っておく
- 息を吸う前にしっかりと息を吐き切る
- 呼吸のとき鼻と口を使い分ける
効果的な練習方法は以下のとおりです。
- リップロール
- ストロー練習
- ハミング練習
ロングトーンが続かない原因は肺活量と考えられがちです。
しかしそうではなく息の使い方であることが分かったと思います。
まずは歌う時に正しい姿勢を意識し、リラックスを徹底しましょう。
また、事前に歌詞カードを用意し、ブレスの位置を知っておくだけでもかなり違います。
日々のボイトレにリップロールやハミングを取り入れ、息を一定に保つ感覚を身につければ、ロングトーンは驚くほど安定します。
ロングトーンが安定すればカラオケの採点でも得点UPが狙えます。
ぜひこの記事を参考にして、ロングトーンの技術を磨きましょう!
ここまでお読みいただきありがとうございました!



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